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パナホームの概要

もくじ

パナホームは親会社をパナソニックに持つ、パナソニック系の住宅メーカーです。

パナソニックグループは従業員数15万人と、構図的にはトヨタグループとトヨタホームの関係ににていますが、
パナソニックグループの社員は家を建てるならやっぱり「パナホーム」というほど
忠誠心が高いわけではないのです。
当然子会社なので何らかのインセンティブが働きますが、それでもトヨタグループとトヨタホームの関係には及びません。

パナホームは現在のパナソニックが松下電器であった頃から「パナホーム」という名称を使っていますが、
設立当初からテレビCMの中で使われている「家を建てるなら」というCMソングが流行するなど
それなりのブランド力があります。現在でも使われていますし、頭に浮かぶ人も多いのでは、と思います。

30年以上前の1985年販売の石油ストーブの回収を未だにホームページのトップに載せるなど、
パナソニックはユーザサポートに定評があります。

親会社のそういった精神を受け継いでると考え、安心感を得るのもいいでしょう。

テレビが売れる時代は終わり、家電はスマホに集約される中で
パナソニックは近年の家電の不調を受け、B to Bおよび車、住宅へ積極的に参入していくと
宣言していますので、
今後も家電メーカーの強みを生かしてと住宅と家電のシームレスな融合やハイテク住宅の提供に
より成長していくのではないかと思われます。

しかし、
パナホーム自体は年間着工戸数6000強程度と住宅全体で見ると、それほど多くはないため、
パナソニックはどちらかというと住宅全体の市場に関わる大きなシステムを考えているでしょう。
現在でもビルトイン食洗機やトイレ、洗面所、バス、電球などの部材を提供しています。

例えば住宅全体へのシェアを取りにいくようなシステムの大お得意様は
年間着工戸数第一位の積水ハウスや大和ハウスになりうるということです。
それはつまり、パナホーム、自社のグループ会社がお得意様と競合するということを意味するため
利益ベースでみると、自社グループのハウスメーカーの商品力をあげるよりは
お得意様への商品の提供をメインに考えるのは自然なことだと思います。

さらにパナソニック本体自体が部材だけの提供にとどまらず、
リフォーム事業へ積極的に関わるなど徐々に建設分野への関わりを大きくしてきています。

そういったことから、
パナホームは世界的な親会社がバックについているサポートおよび財務的な安心感以外に
「先進的なこと」を期待する向きは少し誤っているのかもしれません。

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