紹介制度

家を建てるという決断をした瞬間、誰もが「できるだけ安く済ませたい」と考えるものです。しかし、その安さが設備のスペックやメーカーの品質を犠牲にすることなく、自分たちにとって理想的な家を建てる方法を探したいという気持ちも同時に抱くはずです。そんな中、人間の欲求として、「値引き」をして欲しいと思うのは当然のこと。同じ家を、できるだけお得に手に入れたいと考えるのは自然なことですよね。

そこで今回、値引きを実現できる唯一の方法として「社内紹介」について詳しくお話ししましょう。家を建てる際に、親戚や友人の紹介で営業マンを知ることで、値引きが叶うことがあります。実は、多くのハウスメーカーや工務店には、社員が家を建てる場合や親戚・友人が家を建てる場合に、特別な値引き制度が存在しています。

まずは、親戚や友人の中で家を建てたことがある人を探してみましょう。もしいなければ、親戚や友人の友人を頼ってみるのも良いでしょう。親戚や友人から営業マンを紹介してもらうことで、普通に営業マンと接するよりも信頼関係が築きやすくなります。その結果、より良い条件で家を建てることができることがあります。また、紹介された営業マンからは、他にも知らなかった情報やアドバイスを得られることがあるので、家づくりに役立つでしょう。

メリットとデメリット

しかしながら、この方法にはデメリットも存在します。それは、「トラブル」に対する対応が紹介だと難しく なることです。住宅建築価格には、トラブルが起きた際の対応費用が含まれていると考えられますが、紹介制度を利用することで、そのトラブルが起こりにくくなるという前提で割引されているとも言われています。

特に自分が家を建てる際に、所属する会社とトラブルを起こすことは避けたいと考えるでしょう。

そこで、本当に信頼できる会社に勤めている親戚・友人がいる場合に限り、紹介制度を利用することが良いでしょう。例えば、ある友人が、住宅メーカーに勤めているとします。この友人が信頼できる人物で、自身の会社の品質に自信を持っているのであれば、紹介制度を利用することで、お得に家を建てることができるかもしれません。

しかしながら、その一方で、その友人との関係やそのメーカーとの信頼関係が十分に築けていない場合には、トラブルが起きた際の対応が難しくなる可能性があるため、紹介制度を利用することに慎重になるべきです。

事前のリサーチ

また、紹介制度を利用する際には、事前にどの程度の値引きが期待できるのか、具体的な金額や条件を確認しておくことが大切です。値引きの額や条件は、住宅メーカーや工務店によって異なるため、事前にリサーチしておくことで、後でトラブルに巻き込まれるリスクを軽減できます。

さらに、社内紹介で得られる値引きだけでなく、住宅ローンや保険、税制などの面でもお得な情報があるかもしれません。親戚や友人に紹介してもらった営業マンから、住宅購入に関する様々な情報を入手することで、より賢く家を建てることができるでしょう。

そして、家づくりにおいては、土地選びも重要な要素です。営業マンによっては、土地探しの際にもアドバイスや情報提供が受けられることがあります。土地の立地や周辺環境、地盤の状況など、家づくりに影響を与える要素を考慮して、最適な土地を選ぶことが大切です。

家を建てる際には、値引きだけでなく、品質やアフターサービス、デザインなども重要なポイントです。社内紹介で得られる値引きが魅力的であっても、自分にとって最適な家を建てるためには、総合的な判断が必要です。例えば、将来の家族構成やライフスタイル、環境への配慮、住宅性能など、さまざまな要素を比較検討することが重要です。また、アフターサービスに関しては、定期的な点検や修理、リフォームの対応など、長期的に安心できるサポート体制を整えている企業を選ぶことが望ましいでしょう。

また、住宅展示場やインターネットでの口コミ、実際に建てられた家を見学するなどして、複数のハウスメーカーや工務店と比較検討することも大切です。紹介された企業だけでなく、他の企業とも比較することで、自分たちにとって最適な選択ができるでしょう。

さらに、契約前には、見積もりやプランの内容を十分に確認し、必要であれば交渉することも大切です。紹介制度で値引きが得られるとはいえ、それ以外の部分でも納得できる条件で契約することが重要です。そのため、細かな条件や金額、工期などについても、納得のいく説明を受けることが必要です。

トラブル対策

また、建築中や完成後にトラブルが起こった場合、対応が難しいとされる紹介制度ではありますが、そのような状況に備えて、契約時にトラブルが起きた際の対応や保証についても確認しておくことが望ましいです。万が一の場合に備えて、保証期間や保証内容、アフターサービスについても把握しておくことが重要です。

なんなら、ズバリ、トラブルが起きた時も「お互い忖度なし」と定めておくのもいいかもしれません。 トラブルが起きた時が縁の切れ目という形もやむなしです。

まとめ

社内紹介制度を利用することで、値引きを実現できることがありますが、その利用には注意が必要です。信頼できる親戚・友人がいて、紹介されるハウスメーカーや工務店との信頼関係が築ける場合に限り、紹介制度を利用することがおすすめです。そして、値引きだけでなく、品質やアフターサービスなども考慮に入れて総合的な判断を行うことが大切です。また、複数の住宅メーカーや工務店を比較検討し、自分たちにとって最適な選択ができるように努めましょう。契約前には、見積もりやプラン内容を十分に確認し、必要であれば交渉することも重要です。

さらに、建築中や完成後のトラブルに備えて、契約時にトラブルが起きた際の対応や保証について確認しておくことが望ましいです。保証期間や保証内容、アフターサービスについても把握しておくことで、安心して家づくりに取り組むことができます。

家づくりは一生に一度の大きな買い物であり、多くの人にとっては人生最大の投資です。社内紹介制度を利用して値引きを得られることは魅力的ですが、その一方で、品質やアフターサービス、デザインなども重視し、自分たちにとって最適な家づくりを追求することが何より大切です。

社内紹介制度は利用する際には注意点も多く、値段に飛びつくのではなく他の企業とも比較検討し、最終的に総合的な判断を下すことが重要です。 家づくりのプロセスを楽しみながら、自分たちにとって最良の選択を行ってください。

恐ろしいのは、家に関するトラブルは建てたときではなく 数年後に発覚することも多々ある、ということです。

その時に、紹介してもらった人ではなく、直接的に関わった人に直接話ができる、という関係を築くことが大事なのです。 友人も親戚も失いたくはないでしょうから。