ヘーベルハウスの商品ラインナップ
もくじ
CUBIC(キュービック)
ALCコンクリート ヘーベルを利用した陸屋根デザインです。
陸屋根とは傾斜のないフラットルーフのことです。
陸屋根は、屋上の有効利用、そして特に豪雪地域では
落雪への対応がメリットとしてあげられます。
陸屋根は屋上緑化やガーデニングなどにも対応可能です。
新大地(しんだいち)
ヘーベルを利用したキュービックに切妻などの傾斜屋根を施した商品です。
実は日本では外観は「家らしい」ものが人気があり、
いくら陸屋根のメリットを説いても、なぜか「屋根」をつけたがるのです。
自分の思い描く「家というビジュアル」がやはり幼少期あるいは成長期に焼き付いて、
ノスタルジックな感情から家を建てる人が多いのでしょう。
その辺と親和性のよい必殺「和モダン」プランです。
屋根をつけると、外壁の素材を省略できるため、コスト削減につながるといった側面もあります。
FREX(フレックス)
重量鉄骨ラーメン構造採用のプランです。非常にデザインされた住宅になります。
CASA BRUTUSのような雑誌を読む層と、ハウスメーカーで家を建てる層は基本的には違います。
しかし、ビジュアルにこだわった家を建てたい、という客も各社無視できなくなってきているのです。
ビジュアルにこだわった家を希望する客は皆さんのように、「家の機能」には無関心です。
家は住むものなのではっきり言って、「建てれば終わり」的なビジュアルへのこだわりは
後悔しか生まないのが事実です。
しかし、そういったトレンドを上記のような雑誌が作ることで、市場が広がっているのも事実です。
デザインをおしだした商品の開発もハウスメーカーはしなければなりません。
GRANDESTA(グランディスタ)
GRANDESTAと書いてグランディスタと読ませるのは非常に違和感がありますが
それは英語脳だからでしょう。
GRANDEというのはイタリア語にありますし、staという単語もありますから
イタリア語っぽいイメージなのでしょう。
この商品は2階建てですが「半地下状態の層」と「踊り場の層」とさらに「屋根裏の層」を合わせて
五層にできるという
「X-SHIFT(クロスシフト)プランニング」が特徴です。
「床面積」は少し大きくなるため広々としたイメージですが、
建物内部が立体的に展開するため、ちょっとした段差やちょっとした階段が多くなります。
部屋の使い方が固定されてしまうことやバリアフリー的な考え方には反し、
施主の親(大抵お年寄りでしょう)、自分自身が年をとったときに辛くなるという面では
デメリットでしょう。「ロングライフ」も形無しという恐れがありますね。
STEP BOX(ステップボックス)
こちらも、2階部分の一部の床の位置を下に少しずらすことで、
天井高を確保しようという商品です。
ずらした場所の下に当たる1階の部分は当然天井は低くなります。
「意味ねー」と思わせつつも、天井が低い部分に書斎などを持ってくることで
逆に「秘密基地感」を演出します。
要は間取りを考える際に、縦方向にも間取りを考えましょうというプランですね。
「間取り」というとXY方向にしか考えないのが通常ですから。
狭くていいところは縦方向にも縮めましょう、広くしたいところは縦方向にも広くしましょう、という考え方です。
あらゆる要望に、パシッとブロックのように嵌れば非常におもしろいです。
そらのま+(そらのまプラス)
「そら付き」と称した大きなバルコニーをリビングの真横に配置して
シームレスにつなごうという商品です。
生活の間としてバルコニーを取り入れることで開放感のある住まいを提案しています。
一般に開放感とプライバシーはトレードオフの関係にありますが、
羽板を利用した「ルーバー」で隠すことで
外観のデザインとしても特徴付けています。
しかし、いわば単なるバルコニーなのに
「そら(空)付きの部屋」というコンセプトはうまいですね。
ヘーベルハウスはヘーベルという材質を利用した売り出し方といい
宣伝がうまいです。
天空子ども城
こちらもうまい、とうなるコンセプトです。
いわゆるルーフバルコニーを「小さな別荘」スカイコテージと呼んでいます。
「小さな」を「子ども」に掛けつつ、
「子ども城」ということで大人の遊び心をくすぐるネーミングとなっています。
頭に「天空」と仰々しい接頭辞をつけて、かつ子どもとつなげることで
そんな高いものじゃないよ、とかわしています。
いい名前です。
商品としても非常におもしろいものとなっています。
FREX TOWN COMPO(フレックスタウンコンポ)
各社必須ラインナップの狭小地向け都心向け鉄骨住宅です。
狭小地であっても
「そらのま」、「多層型」の仕様を適用できる商品です。
当然注文次第でいかようにもなりますが、
上記の「そらのま」や「STEP BOX」の商品を用意するだけでは
狭小地や都市部の客を逃してしまうのも事実です。
カタログ見た瞬間に、「ウチはこんなに土地が用意できない」と門前払いをくらいます。
なのであえて別枠を用意して狭小地への提案を行うのは常套手段です。
FREX G3(フレックスジースリー)
こちらはおそらくスベってるでしょう。
緑のカーテンつまり植物を壁面にそってバルコニーやベランダに配置します。
植物は生き物です。
植物は何を植えるのか、冬はどうなるのか、手入れはどうなるのか、
迷惑をかけることはないのか、枯れたらどうなるのか、ランニングコストはどうなのか
などなど
説明がまったくありません。
客は馬鹿ではありません。すぐに疑問がわくでしょう。
営業マンに聞いたらすぐに答えてくれるんでしょうか。
建てたら知らんぷりプランなんでしょうか。たぶん売りたくないと思いますよ。
FREX MONADO(フレックスモナド)
建物は用途地域別に斜線制限を受けます。斜線制限とは隣の日照を妨げないように科せられる制限です。
それをデザインのパッケージにして提供しようという商品です。
この商品を選ばなくても
どのような注文住宅も、法律に違反することはできませんから、
設計の段階で必ずクリアしますので、
問題は無いのですが、このような商品をあえて用意するということは、
一部門前で気にするお客さんがいるというとこなのでしょう。
特に鉄骨系の住宅は平面屋根イメージが多いので、
ウチは無理だと写真を見てコンタクトすらしてくれないということがあるのでしょう。
モナドとは元は哲学用語で「どこがモナドなの」という突っ込みはナシでお願いします。
学術的っぽい用語が大二病ゴコロをくすぐります。