そこそこ高い!

木造の在来工法のイムラの特徴は、「自然派」というキーワードで表されるように
材料へなみなみならぬこだわりを持っています。
あなたがスーパーマーケットで野菜を買うとき、
オーガニック野菜と通常の野菜、どちらを買います?

イムラはいわばオーガニック野菜です。
当然体にいいか悪いか、という軸でのみ判断をすれば
無垢の木材の方がいいでしょう。
化学物質が使われていない素材の方が体に影響は少ないでしょう。

しかし、例えばその接着剤の体への影響がほぼゼロであると(科学的に)証明されているときでも
「その接着剤を使わない」と判断する方がイムラを選択する資格があります。
オーガニック、ロハス、などといったキーワードに反応する方々に支持されているようです。
同じ姿形をしたもの、同じ性能を持ったものに対して素材へのインセンティブへのコストを
払うことに厭わない方向けのようです。

他人への自慢とステータス

高いと言えど、鉄骨プレハブなどの工業住宅に比べると坪単価が高い訳ではありません。
しかし、木造のその辺の工務店で建てるよりは高級な部類です。
ブランド力もあります。

外観にこだわることなどにあらわされるように
家を建てるときに気にすることの一つに他人の評価、という基準があります。

「ブランド」とは売れすぎてもだめ、マイナーすぎてもだめ、というものです。
いいものはいい、という判断ではなく、いいものを持っているけれどあまり有名ではない(けど私は知っている)
ものを知っているというステータスに価値判断を置く人が好きなブランドというのがあります。
例えば音楽を聞くとき、ミュージックステーションに出るようなアーティストを好む人を避けるような人、
インディーバンドを好む人などの心理に近いでしょうか。

そういった人はインディーバンドの中でも地域で活動する集団ではだめなのです。
ある程度サブカルチャー的な位置として評価されているものでないと。

家を建てたとき他人への説明の軸として「すごくいい素材をつかっている」
「いいものを持っているけれどそこまで(名が)売れていない」
「全国にうって出ないのは、吉野杉などの産地から離れたくないから」
などをアピールすることが一つのステータスと感じる人に評価されています。