イエアナ

土地を持っていないけど家を建てたい人が考えるべきこと

土地は永遠です

この世で最も高いものの一つ、それは土地でしょう。
最も安いものの一つに捉えられることもあるでしょう。
家を建てるには土地が必要です。

一昔前であれば、土地を借りてその上に自前の家を建てる、なんてことも盛んに行われていました。
現在でもその流れで借地の上に住み続けている人もたくさんいます。

1992年に借地借家法が施行されてから貸すべき土地を期限付きで貸すといった定期借地権を与えるという
契約が主流になっています。
この現在主流の定期借地権は期限が来たら基本的に返さなければなりません。
昔のように居住権を盾に立て替えも自由、なんてことは無いのです。

マンションなんかでも相場より安い、なんて物件は定期借地権が設定されていることが多いです。
必ずチェックしましょう。
それは建て売りの家も同じです。必ず土地の権利を確認しましょう。

土地は簡単には手に入らない

上記のように、立地のいい土地は借り手が必ずいるわけですから
持ち主が簡単に手放すことはありません。
今後何十年間に渡って見込める家賃などの収入を勘案したものを土地の値段とするのが普通です。

いい場所に家が建てたい、という要望は必ずお持ちでしょう。
しかし、それは無尽蔵に予算がある場合の話です。

家を建てよう、と考える時それはどういう気持ちでしょうか。
きっかけは結婚した時、子どもができた時、子どもが大きくなってきた時、またはペットなどの家族ができた時、なんてことが多いでしょう。
総称するならそれらは全て未来のことを考えた結果、ということは言えるのではないでしょうか。

「いいところに土地を持っている人」はつまりお金持ちであるということになるのですが、
それらの人ほとんどが実は相続したものなのです。想像に難くない事実ではありますが。
人生のどこかの段階で商売に成功し駅前の一等地に土地を購入、なんてパターンもありますが
すごく少数なのです。

さて、これらの「親から相続した、いいところに土地を持っている人」の「親」はどのようにしてその土地を手に入れたのでしょうか。
どこかの段階でその土地を誰かから購入したのです。勝手に割り当てられることも同様ですが、
「なんだ、はじめからお金持ちじゃん」と思った方、実はそうではないのです。
当然買えるだけの財力は必要ですが、ポイントは「一等地」がはじめから「一等地」ではなかった、ということなのです。

土地は需要により価値が上下します。需要の無い土地は安いのです。
しかし、「土地の需要」というのは時代の流れによりものすごく変化します。
そうです、ある段階で手の届く範囲で購入した土地、が時代の流れによりすごく価値を持った、ということなのです。

受け身では土地の需要は上がらない

現在いいところに土地を持っている人のその土地はどのように値上がりしたのでしょう。
何もないところに駅ができたから?
何もないところに商店街ができたから?
ショッピングセンターができたから?

きっかけは様々でしょう。しかしそのきっかけを作ったのはその地域に住んでいた住民達なのです。
当時の大企業、鉄道会社に駅を作らせようと働きかけたかもしれませんし、
大きな夏祭りを企画してそれを徐々に認知させて人を集めてきたのかもしれません。
それらがたくさんの人の目にとまり、有名な地名となったかもしれません。

需要を上げる行動と予算

話を戻します。
家を建てる動機は未来づくりのため、と書きました。
未来とはあなたの子ども、そしてそれらの子孫のことでしょう。
はじめからすでに高い土地を買う必要は無いのです。

土地の値段は利便性、その需要に応じて上下します。
すぐに上がるかもしれませんし、それは50年後かもしれません。
前述のようにそれはそこに住む人たちの動きも影響するのです。

子ども達、その子孫にいいものを遺す、という視点で土地探しをしてください。
予算の範囲内で土地を購入し、その後その地域の住人と一緒に土地の価値を上げるという行動をおすすめします。

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