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風呂場の鏡に付着する水垢(ウロコ)、曇りを防ぐ製品は必要か?

最近のお風呂、ユニットバスには必ずと言っていいほど鏡があります。
ユニットバスなんかだとほぼ100%と言っていいでしょう。

この風呂場の鏡、時の経過とともにウロコ模様な感じの水垢のような曇りが付着し、
水など普通の洗剤などでは落とせません。
皆さんも経験があるでしょう。

ほぼ諦めに近い感じで放っておくことが多いかと思います。

この水垢をこびりつきにくくする製品

各社、特に住設メーカーは「掃除不要」を謳う製品を取り揃えてきています。
例えば風呂場の鏡でいうと
TOTOのユニットバスの鏡があります。

この製品は、鏡の表面に「炭素の膜」を貼り、(ダイヤモンド・ライク・カーボンと名付けています)このウロコ状の水垢がこびりつきにくくする、というものです。

この製品を買えば、ウロコがつかなくなるのか?

いいえ、つきます。
ただし、通常の鏡に付着したウロコ状の水垢は洗剤でこすっても落ちないのに対し、通常の掃除で落ちやすくするといった類のものです。

掃除が不要になるわけではない

つまり、水垢はつくが、掃除の際に落ちやすくするというものなので、掃除の手間がなくなるわけではないのです。

そもそもこのウロコ状の水垢とは何なのか

鏡とはどういうものか、はご存知でしょうか。
現代の鏡と呼ばれるものはほぼ全て、ガラスの片面にアルミニウムなどの金属を貼り付けたような構造になっています。

平面の金属は、その像を正確に反射する性質を利用しているのですが、
金属を薄く均一に引き伸ばした上で安定的に扱うのは難しいので、像を透過させるガラスに付着させているのです。
ガラスの片面にアルミホイルをペタッと貼り付けたものと理解すればよいでしょう。

つまり、私たちが表と呼ぶ鏡の片面は「ガラス」なのです。
これまた同じような話ですが「ガラス」はその主成分を二酸化ケイ素に持っています。

そして、私たちが「水」と呼ぶものの主成分は「H2O」でありますが、純粋な「水」かというとそうではありません。
中には「ミネラル」と呼ばれる、カルシウムやマグネシウムなどの金属成分が混入しています。

風呂場は水の宝庫です。
この水が鏡のガラス部分に付着したまま、純粋な水部分が蒸発すると、表面にミネラル成分が残りますよね。
このミネラル成分が鏡の成分と化学結合してしまうために、ウロコ状の水垢として残ってしまうのです。

化学結合

はい、結合です。
結合なんてしてしまうとそれは一聞で、落とすのは難しそう、と思うでしょう。
事実、ほぼ洗剤などでは落とすことは不可能です。

そんなあなたにすごい方法があります

ジャガイモです。
このウロコ状の水垢、くもりは、ジャガイモの皮で表面をこすると嘘のように落ちます。(ジャガイモ側でこすってくださいね)
理由は大雑把に言うとジャガイモに含まれるデンプンが鏡の成分と水に含まれるミネラルが結合したものを分解するのです。

侵食されてしまったものは削るしかない

しかし、化学結合が進み過ぎてしまい、鏡の表面を侵食するくらい時間が経ってしまうと
それは表面を削り取るしかありません。
研磨剤入りのクリーナーや、ダイアモンド入りのヤスリなどで表面を磨きましょう。
大抵、ジャガイモで落ちますが。

それでは、曇り、水垢防止の鏡は必要なのかどうか

上記のように曇りの仕組みと落とし方を知っている場合は特に買う理由はないでしょう。
強いて言うならそのウロコを落とす際に洗剤でこするか、ジャガイモでこする(笑)かの違いです。

他社のユニットバスとTOTOのユニットバスと迷っている、なんて場合に
この鏡を決定打とするのはどうか、というお話です。

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