鉄骨系ユニット住宅

積水ハウスと同様に鉄骨系のプレハブがメインの商品となっています。
プレハブとは統一した規格で、工場で組み立ての一歩手前のところまでを作り
建築現場では組み立てのみを行う
「プレファブリケーション」という構法のことですが、
工場で作ることによりコストを抑えようというメリットを出そうとしています。

全国に散らばるグループ会社とは

セキスイハイムは積水化学工業の社内カンパニーである住宅カンパニーの事業です。
積水化学工業には部門が3つあり、そのうちの一つが住宅カンパニーです。
売り上げを見てみると住宅カンパニーはそのうち約50%くらいを占めています。

割合の比重は多いですが、「メイン」であるとは言えません。
また、セキスイハイムは全国に販売を行うグループ会社を持つという形式をとっており、
これはともすれば、フランチャイズ的な考え方でトカゲの尻尾切りをしやすい形式と言えるかもしれません。

セキスイツーユーホーム

ツーユーホームは木造系のユニット住宅のブランド名です。
こちらも積水ハウス同様に鉄骨系をメインに推しながらも
木造系で別の層をカバーという形をとっています。

セキスイハイムは阿部寛の方です。
積水ハウスはどちらかというとコンセプチュアルなイメージムービーのようなCMが多いですね。

気密・断熱性能のアピール

セキスイハイムは「家全体の隙間を全部足してもはがき2枚程度」とアピールしています。
これは一般的な住宅の隙間が5枚程度、ということなので比較すると相当に小さいと言えます。
なにより秀逸なのが、「はがき二枚程度」というコピーです。
角2号封筒1枚ではなく、300平方センチメートルでもなく、です。

また気密性能を表すC値が2.0と公表することで珍しくC値で勝負しています。
これらは、東北地域や北海道地域での公共施設の命名権を積極的に購入していることからわかるように
寒冷地での営業に力を入れてきています。

ボックスラーメン構造

これを呼んでいる方でこの単語を目にして食べ物のことを連想する方はもういないかと思います。
私はすぐに麺類食べたくなります。
ラーメンとは構造の名前で、「骨組み自体を剛接合したもの」をいいます。
近年ではラーメンでない鉄骨の骨組みはほとんど見られないため、ラーメンを採用するのはほぼ必然ですが
ただのラーメンではないというアピールにて「ボックスラーメン」と名付けたのには
広告的な意味で、ラーメンという引っ掛けやすい言葉(え、何それ、と思わせる)に「ボックス」というちょうわかりやすい言葉を
かけることで名称と機能の説明が一体となったなかなかいい戦略とも言えます。

このボックスラーメン構造は、梁と柱を剛接合するわけですが、
接合に金物を使用せずに溶接でくっつけている、というのも大きな特徴と言えます。
例えばボルトなど、金物を使用するとそれによるゆるみなどに対して
メンテナンスの問題が発生しますし、金物での接合を支える主な力は摩擦力です。
強度という意味でも溶接の方が利点があります。

磁器タイル

セキスイハイムは壁に磁器タイルを積極的に提案しています。
タイルは、塗装では無いため、塗り替えの必要がありません。
メンテナンスコストの面からメリットがあります。

また、親水性の高い素材シリカを表面に加工しているため
雨が降ったり、水が流れ落ちると汚れが一緒に落ちやすいという特徴があります。

シリカとは簡単なたとえとしては、ガラスのようなものを想像してもらうといいかと思います。
ような、というか素材的にはガラスと同じですが。