土屋ホームの概要
土屋ホームは北海道札幌市に本社をおくハウスメーカーです。
親会社は土屋ホールディングスで2008年に今の持ち株会社体制になりました。
一応は上場会社ですが、創業者一家の力が強いのが役員の名簿からよくわかります。
現在のホールディングスの会長は創業者でまだ企業としての歴史はそれほど長くないため
仕方がないことかもしれません。
政府主導の政策もあって、高気密・高断熱の家は現在では普通ですが、
フィンランドで見た住宅に影響を受け、北海道で長く営業してきた土屋ホームには
その一日の長があります。
現在でも北海道では土屋ホームの看板は強く、売上げの7割を北海道地域での販売が占めます。
また、売上げ270億円ほどの企業としては珍しく
「土屋アーキテクチュアカレッジ」という大工養成学校を運営しています。
大工を養成するというのは対外的には社会貢献という姿勢を見せつつ、
人材の効率的な採用と効率的な使用という意味があります。
また従業員のロイヤリティを高めることは、人件費抑制にも役立ちます。
これらに対する効果は商品のコストパフォーマンスにあらわれてくるでしょう。
また、スキー部、特にスキージャンプが有名で
複数の所属選手のオリンピックでの活躍も記憶されている方もたくさんいるでしょう。
地域への貢献にも力をいれることでブランド育成にも積極的です。
一方で決算を見てみると
「販売費及び一般管理費」が72億ほどで売上げに対して
27%も占めています。
これは、経営的には効率のよい運営とは言えません。
気になるのが「販売費及び一般管理費」の「その他」の項目が異常に大きいことです。
毎年、それなりの費用を計上しています。
部活動などに積極的になるあまり、の結果なのでしょうか..