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トヨタホームの特徴

鉄骨ユニット工法

トヨタホームは鉄骨系のプレハブ住宅がメインです。
その中でも工場での生産割合が85%と非常に大きくなっています。
プレハブとは、工場である程度作ったのちに、現場では組み立のみを行う工法で
プラモデルのようなものをイメージしてもらうと良いかと思います。

85%もの工程を工場で行うということは、全体で工期の短縮および
それだけ規格化がうまくいっているということで、
品質の良さにも寄与しています。

鉄の使い方

泣く子も黙るトヨタ自動車はものづくりの最先端といっても過言ではありません。
特に鉄の固まりである自動車生産で培った技術から導きだされた
「鉄骨ラーメン構造」にて商品力をアピールしています。

ラーメン構造は、鉄骨のフレームをくみ上げる際に溶接などで
接合部を剛接合する工法のことですが、
トヨタホームのラーメン構造は「トヨタ自動車で培った」以外の実際の商品としての特徴を
作り出せているとは言えません。

要はクルマづくりで培った技術があるよ、というフレーズでトヨタ自動車のブランド力に頼っている形ばかりです。

オイルでのショックアブゾーバー(T4システム)

耐震には鉄骨ラーメンとそれ以上のことはいっていませんが、
制振にはクルマメーカーとして非常に特徴的な構造を採用しています。
T4システムと名付けられた制振システムには多くの他社が採用する樹脂製のダンパーではなく、
オイルを注入したダンパーを利用します。

イメージも形もクルマに取り付けられたショックアブソーバーそのものです。
トヨタ自動車のブランド力で勝負するため
こういった箇所で特徴付けていくのは必然なのかもしれません。

制振と耐震の違い

カチオン電着塗装

カチオンとは「陽イオン」のことですが、ここでもトヨタ自動車のテクノロジーを利用してますアピールです。
カチオン電着塗装とはクルマの塗装に使われる技術で、
樹脂塗装を電着させることでサビを防ぐことができます。

電着槽に鉄骨全体を沈めるという塗装の方法を用いることで、
小さい部品や鉄骨の裏側などにもむらなく樹脂膜を張ることができるとしています。

自動車と家とを耐久財としての比較はするべきではないですが、
確かにサビという面を見ると、外力により塗装が剥げない限りクルマがさびることはありませんね。

鉄骨へのサビが発生しない、ということにより耐久力への対応をアピールしています。

断熱性能

特に鉄骨ラーメン構造では構造物はフレームで支える構図になります。
そのため、壁が必須ではなくなるため、開口部の開放感が一つの売りになります。

しかし、開口部を大きくとれるということは、ビジュアル的には非常にメリットが大きいのですが
断熱という意味ではデメリットとなるのです。
ここのバランスが特に鉄骨系のハウスメーカーでは重要になります。

開口部の大きさのバランスはデザイン力によるとしても、
結局は窓にどのような断熱部材を用いるのか、ということに帰着するのです。

トヨタホームでは「窓の断熱」には高遮熱断熱ペアガラス以上のことは言いません。
これは、特に東海地域での省エネ区分においてそれほどの性能を求められていないことからだと推測され、
あまり他の地域、特に寒冷地への営業は積極的ではないことが見て取れます。

ハイテクハウス

他のメーカーと比較して目につくのが「防犯への対応力」です。
「SECOMに任せとけよ」的な視点で見守ることは出来ないほど
防犯への対応力のアピールがあります。
これは、トヨタ社員が他と比べて高給取りであることから、
気にする人が多いという意味なのでしょうか。

「ラ・ロック」という電子錠の説明で
今やほとんど全てのクルマについている「イモビライザーを応用した」という文言を見たときは
さすがに「またかよ」と思いましたね。

トヨタグループの従業員の心をくすぐるのでしょう。

ラとは多分スペイン語の冠詞を意識しているのでしょうが、
ザロックじゃダサかったのでしょうか。

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