ミサワホームの概要
ミサワホームは1967年創業の住宅メーカーです。
一時は住宅供給トップを走るなど大手の一角を担っていましたが、
2004年に一度倒産しかけました。
旧ミサワホームは
バブル期に企業の買収やリゾート開発を繰り返し、バブルがはじけた後巨額の負債を抱えることとなりました。
それだけではなく、本業の住宅販売事業も不振が続いたために
当時の大口貸し付け元のUFJが産業再生機構に支援を要請しました。
その後、産業再生機構による2年間の支援を受けたのちに
トヨタホームにより債券を弁済する形で支援をうけます。
現在もトヨタホームが筆頭株主という形で残り、トヨタホームの関連会社と位置づけられています。
そのため現在のミサワホームは二代目ミサワホームと称されることもあります。
トヨタホームとの関係は強く、技術提携などを積極的に行っています。
トヨタホームは鉄骨系でミサワホームは木質系ということでうまく住み分けています。
旧ミサワホームの経緯についてあまり情報が見られないのは、
ハウスメーカーにとって「倒産」のイメージは致命的であるためです。
しかし、ハウスメーカーとしてのミサワホームは品質とブランド力には一定の評価があり、
名前を変えられなかったのは、「ハウスメーカー」の新規参入の難しさと
「歴史があるイメージ」が大事なのだと改めて考えさせられます。
人々のイメージでは長く続いているということと、永く住み続けられるということはイコールなのでしょう。
ちなみに
現在の代表取締役社長 竹中宣雄氏は経済学者でパソナグループ取締役会長の竹中平蔵氏の兄にあたります。