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一条工務店の特徴

性能と価格のバランス

「家は、性能。」というキャッチフレーズからもわかる通り、性能面での優位性をアピールしている。
特にデザイン面においては、注文住宅であれば顧客の要望をほぼ満たすことは可能なのに対し、
性能面では顧客の想像の及ばない箇所が多くあるため、他社との相違を「性能」という単語で端的に表現している。

当然性能が高いということは、価格があがる訳ではあるが、多くの部材や設備を
積極的に人件費の安い海外での自社製品の開発および生産を行うことで
コストを下げることに成功している。

モノコック構造

在来工法の発展形である木造軸組構造を補強する形で外圧を面全体でうけとめる構造を開発し
(ツイン)モノコック構造と呼んでいます。

東日本大震災の際に、「津波で流されなかった」としてニュース番組で特集されたことで一部で有名であるが
建築基準法の改正時期と建てられた時期を勘案した上で
建築基準法の基準の方を評価すべきかもしれません。

省エネ性能(Q値0.7!)

「魔法瓶のように」と刺さりやすいキーワードを使用して、高断熱をアピールしている。
外断熱と内断熱とを使用することで断熱性能が上がる、ということを主張している。

一条は2×6での建築が主流なのでその分、中に断熱材を多く入れることができ、
外断熱および内断熱というのはその分壁が厚くなるということです。

断熱材にはグラスウールではなくEPS使用しているが、EPSは簡単に言うと発泡スチロールのことで、
グラスウールではなく発泡スチロールですよ、ということはちょっとマイナスに捉えられがちなので
そこはEPSという単語で若干かわし気味ではあります。
実際にはQ値0.7を達成しているのだから、別に伝わりやすい言葉で説明を加えてもいいのかとは思いますが。

当然、グラスウール側にも利点がありそれは価格と遮音効果です。
グラスウールは音を吸収しやすく、
コストを押さえるという目的であればまずはグラスウールが候補になることが多いかと思います。

モデルハウス標準仕様

各社展示場でモデルハウスを見に行かれたことがある方はよくご存知かと思いますが、
すごくテンション上がります。そのテンションが上がる理由の一つが
豪華な内装や設備です。
ところが、いざ見積もりを取ってみるとそのほとんどがオプションだということも
珍しくないのです。
一条工務店はモデルハウス仕様が標準だとうたっているため、
見たままのその姿が「標準装備」であるということが保証されています。
それにより、実際に購入する際の費用が想像しやすいということが言えると思います。

ハイブリッド免震構法

外圧には構造で耐えるとうたっているのに対して免震にはハイブリッド免震工法を用意されています。
実は一般的に木造の住宅に対して免震設備の普及はまだまだなのですが、
一条工務店の公表データとして実に86%もの免震導入の実績があるとアピールしています。

間違えてはいけませんが、このデータは免震設備を導入した住宅のうちの86%が一条工務店であるという意味です。
受注した住宅のうち、86%の人が導入した、という意味ではありません。
しかも、比較対象は大手6社のみです。住宅の販売はたくさんの中小企業も受注しますから、
実際の割合はずっと小さくなることになります。
言うなれば免震住宅を受注した「6社」のうちのシェアの割合でしょうか。

免震設備は多大な研究費用がかかるのが事実で、
ただの工務店にはこれができないため、自社オリジナルではなく、ライセンス商品やOEMなどで提供することが多いので
大手6社だけで比較するのもある意味、意味があるのかもしれません。

しかしこれほどまでに大きな割合を獲得できるのには、
やはり価格の面での優位性が大きいと言えると思います。
他社の何分の一でできます、というトークにて、あ、それなら、と応じる人も多いからです。

また、一方で東海大地震への脅威がずっと言われてきています。
特に一条工務店は静岡を中心とした東海エリアでの認知度が大きいため
このエリアで販売した住宅は免震装置を導入させやすい、ということも背景にあります。

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