「新築そっくりさん」の概要
新築そっくりさんは住友不動産が手がけるリフォームのパッケージです
住友不動産は大手不動産デベロッパーでありハウスメーカーでもありますが、
近年のリフォームの需要の高まりとともに「新築そっくりさん」というサービス名で
リフォームを手がけています。
IR資料を見ると、件数ベースでいうと他の商品を上回る実績を残しています。
直近の営業資料でいうと年間約 8000軒弱の棟をリフォーム事業として受注しています。
この数は、全国ベースで見てもかなりの数です。
実績は十分といったところでしょう。
何と言ってもネーミングのセンス
新築そっくりさんの評判【住友不動産口コミ番外編】でも書いていますが、
リフォーム事業に「新築そっくりさん」と名付けるのは素晴らしいセンスと言わざるを得ません。
最近、LIXILグループが「新築二世」とネーミングでリフォーム事業を始めましたが、
これは「新築そっくりさん」を強く意識したものと言えるでしょう。
このセンスはやはり、大手だから成せる豊富な資金を使った結果とも言えます。
端的にいうと「宣伝上手」なのです。
住友不動産は住友林業ではない
住友不動産は注文住宅も手がけていますが、木造注文住宅シェアトップクラスの住友林業とは別会社です。
完全に別か、と言われれば同じ住友グループですのでそうでもないですが、
関係はないといえばありません。
住友林業は木造住宅の中では高級なカテゴリに属し、それなりに評判を取得していますので
「住友」がやっている「リフォーム」とだけ理解をしてしまうとどこかで火傷を負う可能性があります。
宣伝上手は受注上手
新築そっくりさんは、今や会社名よりも知名度で上回り完全にブランディングに成功していると言えます。
リフォームしてみよう、と思った時に
大手が手がけるリフォームの中でブランド名をあげられるのって「新築そっくりさん」くらいではないでしょうか。
リフォームは工事が新築に比べて規模が小さく、費用も小さいために
「町の工務店」に依頼するのが一般的でした。
新築そっくりさんはその中に風穴をあけるべくサービスを開始したのです。
単純に「大手がサービス」を開始するだけではこれほど広めることはできません。
大手が故に人の集まるショッピングモールや繁華街で大規模な告知イベントをしました。
町の工務店にはこういった手法は取れません。
そもそも例えばイオン、例えばイトーヨーカドーなどのショッピングモールでイベントをするためには
その費用も問題になりますが、それなりに「審査」が入るからです。
審査とは「信頼性」です。来年倒産するかもしれない程度の資金力の業者が自分の施設を使って
自分が集めた顧客の信頼を損ねることはできないからです。
こういったことを逆手にとって、住友不動産は「新築そっくりさん」を広めてきました。
幸い、元々が不動産会社なので営業マンは全国に配置されていたため、全国展開が非常にしやすい業種であったとも言えるでしょう。
積極的な実績紹介
新築とは違いリフォームにはいわゆる「モデルハウス」がありません。
リフォームとはその都度の問題解決手法に重きが置かれるからです。
年間8000軒数弱と豊富な実績を武器に、リフォームが完了し、引き渡した段階で
特別な条件と引き換えに施主の家を「新築そっくりさん」の積極的に事例として公開しています。
数が多いためにこのようなことも可能なのです。
それでは、その中身と評判はどうなのでしょう。
見てみましょう。