タマホームの概要
タマホームは福岡県福岡市で創業し、東京都港区に本社を置く住宅メーカーです。
もともとは、福岡県で筑後興産として家業を営んでいましたが、
現在の社長玉木康裕が、筑後興産の建設・設計業をタマホームとして分社化したのが始まりです。
あ、ちなみにですが「タマ」は「玉木」さんですね。
ローコストメーカーとしての位置を築き、広告宣伝を巧みに利用し急速に拡大しました。
近年では有名アイドルを起用した「シュール系意味不明”自称”おもしろCM」でフレーズを耳にした人も多いでしょう。
耳にしたというか耳に残るというか、ですね。
自社がローコスト系であることを認めた上でこういった広告の手法は効果的だといえます。
注文住宅はファーストコンタクトが一番大事なのです。
理由は、営業の巧さもありますが、
基本的にはお客さんの要望に答えを用意している、というポーズをとるからです。
できない、とは基本的にはいいません。
なので、やってきた客に対しては比較する隙を与える前に満足度を与えようとする戦略だからです。
売り上げは連結でも1500億ほどと、大手ハウスメーカーには遠く及びませんが
この知名度の高さはやはり広告へのお金のかけ方、ということにつきます。
決算を見てみると
売上げ1523億円に対して販売費及び一般管理費が347億円と約22%、
例えば木造系大手の住友林業は売上高9729億円に対して販売費及び一般管理費が1267億円と約13%、
として、
売上高に対して販売費及び一般管理費の割合がかなり多いことがわかります。
広告費は販売費に含まれます。
当然ローコストメーカーなので、売上げに対する儲けが小さいともいえますが、
上記数値では規模に見合わないほどの広告宣伝費をかけていることが想像できます。
また、タマホームはテレビCMへの広告の割合が多く、
プロ野球のバックネット裏へ広告をだすなど、自社の主要ターゲットをしぼってきています。
近年では、年収に応じてテレビの視聴時間が短くなり、プロ野球への関心度も低くなるという見方にて
ローコストでの勝負どころを作ってきています。