タマホームの評判
ヒノキ材とホワイトウッド/レッドウッド集成材
主要ラインナップである「大安心の家」は土台にヒノキを使用すると明記しています。
しかし、それ以外の部分、特に問題になるのが柱ですが
柱には「高品質の集成材」としか説明していません。
ホワイトウッドなのかレッドウッドなのかまたはそれ以外なのかこれだけではわかりません。
集成材にはホワイトウッド、レッドウッドがありますがそれらの性能はほぼ接着剤などの性能によるところが大きいことがわかっています。
タマホームを始め、特にローコストメーカーは受注数が死活を決めるために、
ネットや口コミの評判には非常に敏感です。
これらはネット世論や口コミ世論は大きな流れに流されやすいために
誰かがホワイトウッドの集成材を批判しだすとレッドウッドの方が性能がいい、
方やレッドウッドを批判しだすとホワイドウッドの方が格上であるという「その時点での事実」が認定されてしまうのです。
タマホームは「現在は」ホワイトウッドを使用することが多いようです。
しかし近年レッドウッドの方が性能がいい、という世論がわき上がりつつあるために
レッドウッドの使用を増加していくことは間違いないでしょう。
「そのときの事実」からお客様は「ホワイトウッド至上主義」や「レッドウッド至上主義」になったりします。
また、こういうお客様は信念が固い。
「高品質の集成材」としか説明しないのはその時のコストや世論などに
曖昧な部分を残すことでお客様に門前払いさせられないようにしています。
安い?悪い?
ローコストメーカーの代名詞ともなっているタマホームですが、
相変わらず安かろう、悪かろうという評判があります。
ローコスト = 質が悪いのでしょうか?
他のページでも書いている通り設備が悪い、部材が悪い、なんてことは決してありません。
大手でのスケールメリットが証明する通りそこはおそらくみなさん理解している部分かと思います。
設計がよくても工期が短いために手抜き的な意味で質が悪くなっているんじゃないか、ということなのです。
しかし工期が短いというのはそれは建築のシステムおよび施工管理の賜物であるために
短いことが悪であるということはないというのも理解していると思います。
さて、多数の口コミで見られるような悪い、というのは
どの部分を指して安い、悪いというイメージを吹聴しているのでしょうか。
それは施工する大工さんの態度や手順を指していることが多いのです。
「実際に施工するのは地元の工務店である」という「地元の工務店」信望者にとってのジレンマでもありますが
本当にそうなのかというのはあなた自身が確かめましょう。
タマホームで建築中の家を見に行くだけです。
名前で損している
タマホームは実績数も多く、CMをはじめとしてマス広告を積極的に行っています。
「おもしろCM戦略」的な意味ではダイワハウスとイメージを張り合っているのかもしれません。
実際の坪単価は相当に違いますが。
名前を売るだけであれば、有名アイドルを使用して耳につく懐メロの替え歌で「タマホーム」と連呼する、
という戦略もありでした。
しかし、あのCMがいかにも安そうと思った人は多かったでしょう。
有名アイドルを使用しているので実際に安いのではありません。
安っぽそうなのです。
あのCMで名前を知った人が後でタマホームについて知ることがあった時、
ローコストメーカー(つまり安い)であることと、CMの安っぽさが結びついてしまい、
すごく腹に落ちた感じを得るのです。
ローコストメーカーを叩く人は、タマホームをイメージしています。
ダイワハウスのCMは「狙いすぎ」の感じもしますがきちんと一定の品を保っています。
これは既存顧客に対するサポートでもあります。
ダイワハウスで建てた顧客にはCMを認知させることで
「いい家、高い家を建てたんだな」と周りからも思わせる効果があるのです。
そういう人はダイワハウスを叩きません。
逆にタマホームのCMを見て既存顧客はどう思うでしょうか。
ディープパープルのBURN(紫の炎)に乗せて
「♪タマホーーーーム!」
「♪タマホーーーーム!」
「♪タマホーーーーム!」
と連呼することが喚起するイメージってあまりいいことなんてありません。
叩きたくなる気持ちがわからなくもないですね。
コラムにも書いていますが、人はちょっとしたことで悪評を流したくなるものなのです。
タマホームはあのイメージがついてしまった以上、名前を変えるかしたほうがいいでしょう。
実際には難しそうですが。