タマホームのお得感分析 2015
もくじ
2015
決算資料から分析します。
タマホームの2015年度の売上高は1,495億円、営業利益は23億円です。
営業利益率は1.5%です。
この利益率は大手の高級よりのハウスメーカーと比べるとかなり低い数字です。
今回はとりわけ決算が悪いということもあります。
薄利、とも言えますが、どちらかというと売れなかった、という見方が正しいでしょう。
住宅事業としての売上は1,307億円です。
他の大手メーカーは住宅事業意外でもかなりの収益を上げていますが
タマホームはほぼ住宅事業一本と言えるでしょう。
リフォームや、賃貸事業も含まれていますがその数は多くありません。
タマホームはそのほとんどが戸建て住宅なので、公開データの数値の割合をそのまま
戸建て住宅として考えてみます。
売上金額は1307億円で粗利率を計算
会社全体としての粗利率が売上総利益より25%なので
1307 * 0.75 = 1047億円
として計算できます。
これが住宅事業の原価として考えられるでしょう。
そのうち
1307 – 1047 = 260億円が粗利です。
戸建注文住宅の販売戸数は前期8919棟と当期7409棟の例えば間をとると8160棟になります。
タマホームによると平均受注金額は、
1戸あたり単価1773万円です。
260億円 / 8160戸 = 318万円となります。
これがタマホームが原価に上乗せしている一戸あたりの平均金額とします。
タマホームは自社で坪単価50万未満と公表しています
例えば49として計算すると
1773万円 / 49 = 36.1坪
がタマホームの平均坪数と出せます。
お得感ポイントは
平均坪数が36.1坪なので
36.1 * 3.3 = 119.01m2
318万円 / 119.01 = 2.676
となり、100点満点で評価すると (10 – 2.676) * 10 = 73.2ポイントとなります。
タマホームのお得感ポイントは 73.2です。
他と比較してみましょう。
やはりローコストメーカーなので薄利多売として
高い数値になります。
さらに「妬みベース」で考えると儲かってない方がお得に感じる、ということなのですね。