イエアナ

「優遇金利」とは何なのか

家を買うとき、皆さん当然ローンを組みますよね?
組まない?
まずはこの記事を読みましょう。

たいていの人はローンについての知識はあまりありません。
当然でしょう、住宅ローンを組むのは一生に一度なんて場合がほとんどなのですから。

優遇金利って何だ

いきなりズバリですが、住宅ローンにおける「金利」とは何か皆さんだいたいご存知です。
それがほとんどの場合、「複利」であることもだいたい知ってます。

「複利」とはその年毎に利子と元本部分を合わせて金利を計算するのでしたね。

住宅ローンは複利の商品であるために、返済期間が長ければ長いほど、利率が高ければ高いほど
利子の増加率が大きくなるのでした。
逆に少し利率が下がっただけで、返済額がすごく影響を受けるのです。

例えば、
3000万円を30年で年1.9%で住宅ローンを組んだ場合、支払総額は39,380,844円となりますが、
年0.9%で組めた場合は、支払総額は34,243,009円となり、
その差は500万円以上にもなります。

500万円てすごいですよね。車が2台も買えちゃいますし、お子さんをもう一人増やして(変な言い方..笑)大学に行かせることもできますよね。
そもそも、各設備のグレードを全てワンランクずつ上げてもお釣りがきそうです。

優遇金利はお値引き

住宅ローンの店頭表示年利は 1.9%だったとしましょう。
最大優遇時 0.9%だとしましょう。
これはどういう意味なのでしょう。

これは、「あなたの立場と収入次第で最大、0.9%まで勉強(値下げ)しますよ。他の人は1.9%ですよ」という意味だと捉えるべきなのです。
住宅ローンには審査があります。
この審査は、あなたの職業、収入、借入額、家族構成や将来性などを総合的に判断して
お金を貸すかどうかを決めるものです。

住宅ローンの金利は銀行の規模によりだいたい各社横並びです。
借りる側からすると、選ぶ基準がほぼありません。
間に入ったファイナンシャルなんとかプランナーとかの「お願い」などで決めたりします。

一方で銀行は住宅ローンを貸したいのです。

そこで、銀行側は優遇金利を提示して、「ここまで値引きするのでどうかウチでお願いします」とするのです。
最初に優遇の幅を提示する理由は単に法律上の問題です。

貸し出す側は当然不良債権化するリスクがありますから、
そのリスクを最大限加味したものが優遇なしの金利ということになります。
つまり、金利優遇が最大まで提示してもらえない、ということは
その銀行からあなたが「(最大優遇された)他の人に比べて返せない可能性が少し高い」と判断されているという意味でもあります。

もしそうだとしても、テンション下げる必要はありませんよ。
住宅ローンの審査が通る、ということも一つのステータスではありますから。
あと、額にもよりますが、一般よりも高い金額の住宅ローンで
最大優遇されるという時、経験上、安定した職業の人がやはり多い印象です。

銀行の戦略でもある

一方で、この優遇金利が少しもつかない、なんてのは多くはありません。
ほとんどの人にいくらかは金利優遇するのだから、その優遇後の金利を「店頭金利」としろよ、と思った方、当然ですよね。

色々な理由はありますが、
一つ。
「人はお得感」に弱いのです。
同じ商品でも、もともと100円よりも、110円を100円にまけてもらった方が買いたくなるのです。

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