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耐震等級はとりあえず最大にしておきなさい

耐震等級とは

耐震等級とは、「住宅性能表示制度」によりどの程度の地震に耐えられるかを表す等級のことで、
等級1から3までの3段階あります(耐震診断なども)。

等級1が建築基準法の耐震基準のために、等級が0というのは事実上ありません。
等級3 = 等級1 x 1.5倍
等級2 = 等級1 x 1.25倍
となっています。

耐震等級のメリット
もし、あなたがそう遠くない未来に地震が起きることが懸念されている地域に家を建て、地震保険に加入する予定であれば
等級に応じて地震保険の割引があります。

割引の内容ですが各社似たり寄ったりで、
・耐震等級3で、割引率 50%
・耐震等級2で、割引率 30%
・耐震等級1で、割引率 10%
という形が多いですね。

保険料の試算ですが火災保険とセットで入る形がほとんどかと思います
セットの中で地震保険にかかる部分に関して考えてみると
例えば建物 1000万円、家財 300万円保証という内容で
地域によりますが年間 20000〜30000円ほどになります。

例えば耐震等級3で50%割引とすると 10000円〜30000円ほどとなります。

耐震等級は上げておいたほうがいいのか否か

耐震等級は建物の「倒壊のしにくさ」と「損傷のしにくさ」で定められています。
倒壊のしにくさを建物の堅さとみなして、一長一短である、的な意見も散見されますが、
それは免震の話であって、耐震等級が低いほどいい、という意見は間違っています。

耐震等級が高い建物が耐震等級が低い建物より先に倒壊した、という話は聞いたことがありません。
問題は、いわゆる「巨大地震」に対しては耐震等級3であっても無力なのではないか、
という部分なのです。

もし、無力なのであったとしたら、少なからずは余計にお金を払うのは
それは無駄ではないか、という意見があります。

それでも耐震等級を上げておいたほうがいい理由

確かに、阪神大震災や東北の地震、最近では熊本の地震など
マグニチュード 7クラスの地震が起こりダイレクトに家に影響を及ぼす場合、
耐震等級3であったとしても、損傷は避けられないのかもしれません。

そもそもの前提として、
耐震等級は損壊に関しては「数十年に一度の中地震でも損傷しない。」という基準を満たせば良いのですから

同じような建物を比較した場合、一般的な広さで比較すると耐震等級3であっても
その一つ下の等級と比べてその費用はそんなに高くありません。
せいぜい数十万円から百万円程度かと思います。

耐震等級3であっても完全に倒壊するような地震が来た時、
それは家がどうこうという話ではなく命の問題になるでしょう。

大きな災害が起きた時、自身を含めた家族が助かるか否かは、紙一重なのです。
ちょっとした運があるかどうかで決まってしまうのです。
これはもう防ぎようがありません。

では、なぜ耐震等級を上げておけ、というのかですが、
それは災害が起きて、それが終わった後、の話をしたいのです。

災害が起きたその後も、時間は流れていきます。
遺された者は生きていかなければなりません。
誰が助かり、誰が運悪く命を落としてしまうかはわかりませんが、
家を建てた時、少しの費用をケチったおかげで
助からなかった人がいる、と後悔しながら生きていくのは辛すぎるからです。

もし、少しの費用で耐震等級を最大にできるのであればしておきましょう。
その上で、将来大災害が起きてしまい、
それでも誰かに何かが起きてしまったのなら、それは仕方がなかったこととして処理されることでしょう。
決して後悔し続けることにはならないでしょう。

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