サンヨーホームズのお得感分析 2017
平成29(2017)年3月期
決算資料から分析します。
サンヨーホームズの29年3月期の売上高は555億円、経常利益は15億円です。
やっと黒字転換しましたね。
前期、前々期は赤字でした。
しかし、戸建住宅は相変わらずパッとせず、前期比で売り上げが-9.6%です。
これはもうダメかもわからん感じですね。
住宅事業としての売上は254億円です。
リフォームや、賃貸事業も含まれています。
例えば、公開データの住宅事業の数値をそのまま戸建て住宅として考えてみます。
売上金額は254億円で粗利率を計算
会社全体としての粗利率が売上総利益より20%(11,388,892/55,504,455)なので
254 * 0.80 = 201億円
として計算できます。
これを住宅事業の原価として考えてみましょう。
254 * 0.2 = 51億円が粗利です。
戸建住宅・賃貸の販売戸数は835棟ですが、売り上げは住宅事業全体として数えられているのでこのまま計算します。
タマホームによると平均受注金額は、
1戸あたり単価1773万円です。
51億円 / 868戸 = 588万円となります。
少し増えました。
決算が改善したのは、この辺ですね。
これがサンヨーホームズが原価に上乗せしている一戸あたりの平均金額です。
例により、サンヨーホームズはあまり坪単価で比較されるのを嫌うので、基本的に公表しない方針のため、
全国平均の戸建て坪数から面積を出します。
平均平米は
126m2 くらいです
588万円 / 126 = 4.66
となり、100点満点で評価すると (10 – 4.66) * 10 = 53.4ポイントとなります。
サンヨーホームズの2017 お得感ポイントは 53.4です。
やはり、少しお得感ポイントは減っていますね。
会社が儲かると、消費者のお得感は減るのです。